2005年初夏。わたくしことベンリィマダムとわが夫Dr.運送屋は、いつも通りの平穏な午後をゆったり過ごしていた。そこへ、夫の携帯がなりひびいた。その電話は、ベンリィ家庭裁判所の歴史を塗り替える一連の出来事の幕開けだった。
電話は、夫の年下の友人N君からだった。N君は長い長い大学生活を終え、実家のある中部地方に戻っていた。N君はバイク乗りだ。ホンダのCBR1100XXというでっかいバイクを持っていたが、最近は全く乗っておらず、借りっぱなしになっている下宿の駐車場に置きっぱなしにしていた。
かつてわたしはベンリィ家庭裁判所の訴状で、夫はバイクを惹きつける電波を発していると記したが、その電波は今も健在だった。N君は、置きっぱなしにしているCBR1100XXを、破格の値段で夫にゆずってくれるという。
CBR1100XX ブラックバード。バイクに無知なマダムだって、これが大型二輪である事は知っている。おそらく、CL50「わしのベンリィ号」が100台かかっていっても負けるだろう(嘘)馬力を持ち、発売当時世界最速と絶賛された、CBR1100XX、黒い鳥。
夫ばかりか、わしの眼もらんらんと輝いた事は言うまでもない。夫はN君のありがたい申し出に、即答したのだった。
ところが、一つ問題があった。夫は大型二輪免許を持っていなかったのだ。
さあどうするのだDr.運送屋よ…。
カテゴリ:ブラックバー道
0 件のコメント:
コメントを投稿